手探りなのか、慎重なのか?円全面高となった欧州
欧州市場早朝。欧州勢はドル売りを先行した。アジア市場の堅調な株価や金価格が過去最高を更新したこと、また、前日に発表された11月3-4日のFOMC議事録で、「これまでのところドルの下落は秩序ある(orderly)動きで、投機的な取引は見られない」との見解が明らかになったことなどから、市場ではドル安が続くとの見方が広まった。
折から、欧州株やNYダウ先物株価指数も取引開始から前日比プラス圏に上昇、その後も堅調に推移した。リスク選好姿勢が強まり、ドル売りが進行した。
ユーロ/ドルやポンド/ドルはそれぞれ本日の高値を更新する一方、ドル/円は88円00銭付近にオプション・トリガーがあることや、機関投資家や個人投資家の損失確定売りオーダーが集中しているとの憶測もあり、88円20-25銭付近で足踏み状態となった。
日本時間午後6時15分過ぎ、短期筋等のテクニカルな仕掛けからか、ドル/円は88円00銭を割り込むとストップロスを誘発し、1月19日以来となる87円57銭まで急落した。この動きを受け、クロス円も下げ幅を拡大した。ユーロ/円は132円台前半から131円台半ば、ポンド/円も147円台前半から146円台前半へとそれぞれ下げ幅を拡大した。
日本時間午後6時30分に英国立統計局が発表した第3四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は、前期比マイナス0.3%、前年比マイナス5.1%といずれも予想通りだったが、一部では予想を上回るのではないかとの声があったことから失望を誘い、一時ポンド売りが強まったものの、下げ幅は限定された。
その後、ドル/円、クロス円は本日の安値圏付近で推移する一方、ドルストレート通貨は小幅調整戻しが入った。
このあとニューヨーク市場の時間帯では、10月の個人支出、耐久財受注や、11/22週終了時の新規失業保険申請件数、11月の新築住宅販売件数等の経済指標の発表が予定されている。結果次第で、一時的に乱高下する可能性も否定できない。
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